大沢真理 東京大学社会科学研究所教授 「現代日本の貧困」3  2014.9.12

Поделиться
HTML-код
  • Опубликовано: 10 янв 2025
  • Mari Osawa, Professor, Institute of social science, The University of Tokyo
    「生活保障のガバナンス-所得貧困にそくして-」などの論文がある大沢教授が、日本の貧困の特徴を年代比較、国際比較を交えて分析。「最大の問題は再分配の非効率」と指摘し、現状の財源でも再分配を有効に機能させることはできる、と主張した。
    司会 竹田忠 日本記者クラブ企画委員(NHK)
    日本記者クラブのページ
    www.jnpc.or.jp/...
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    記者による会見リポート(日本記者クラブ会報10月号に掲載)
    分配もひどいが再分配は最悪 逆機能する生活保障システム
    大沢さんの論旨は極めて明快。ざっくばらんなたとえで、聞く者をひきつける。いわく、国の政策は、〝やらず、ぼったくり〟であると。そのこころは、社会保障政策の機能が低下しているどころか、逆機能してしまっていると主張。社会保障で貧困が深まったり、所得格差が開いたりということが起きていると指摘した。
    たとえば大企業の正社員は、社会保険料の負担は低く、受けられる給付は厚い。しかし、非正規の人など恵まれない立場にある人は、負担は重く、給付は薄い。
    理由は2つ。1つは、社会保険が企業の規模や、職種、労働時間によって加入する組織が違う〝段差があるタテ割り〟になっているため。
    そして2つ目は、社会保障制度の累進性が絶望的に低いため。高所得者がより負担し、低所得者が厚い給付を受けられるよう、累進性を高めることが必要と説く。
    しかし、アベノミクスはそれとは真逆の、強者から富ませる〝トリクル・ダウン〟。どう整合性をつけるか、課題は重い。
    企画委員 NHK解説委員
    竹田 忠

Комментарии •